2017年1月17日火曜日

うちの子にコンクールは無理??

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 子どもにピアノを習わせているお母さんの中には、コンクールと聞くと「うちの子が?無理無理!」と頭で頭で即答してしまう方もいらっしゃると思います。しかし、コンクールはチャレンジするご本人とサポートするお母さんの両方にメリットがある、成長のチャンスです。
 今回は、私の仕事の中で大きなウェイトを占めているコンクールについて書いてみようと思います。近年、日本はコンクール大国と言われるほど多くのコンクールが開催されています。それはコンクールに対する認識が変わってきたからではないでしょうか。以前はプロの音楽家を育てる修練の場として受け止められてきたコンクール。現在でもその考えは、コンクールの根幹として黄金のごとく位置づいています。それに対して「人を育てる」という主旨のコンクールが生まれました。プロを目指す方々と同じ土俵で競うことで、努力し自分を高めることを目的としています。この行為は人づくりの土台となり、その人の生き方に大きく関わることになるのです。そのような主旨が多くの方々に受け入れられているのではないでしょうか。

 例えば、日本バッハコンクールやブルグミュラーコンクールのように、1曲で予選・本選とチャレンジできるものや、地方に根づいている自由曲選択のものはチャレンジし易いと言えるでしょう。幼い方の場合は、当日の演奏時間が早く、朝早くに集合がかかることが多いのです。ですから近くの会場を選ばれるとよいと思います。その後、ピティナピアノコンペティションやショパン国際コンクールinASIA・日本クラシック音楽コンクールなどの規模の大きなものへと挑戦されるとよいでしょう。

 私は子育てと仕事を両輪として毎日を過ごしてきました。そのうちに我が子をはじめ生徒さんたちの成長を見る中で、ピアノ教育が人としての成長に大きな影響力があることに気づきました。そして、特にコンクールは人を育てることに大いに役立つことも知りました。ピアノも上手になり、人も育てられて一石二鳥なのです。それに保護者にとってもメリットがたくさんあります。そのような学ぶ場が目の前に用意されているわけです。しかも効果を上げている方々が身近にいるのです。そのような環境があるのですから、私は「あなたもチャレンジしてみませんか。」とコンクールを薦めています。

 さて、先ほども書いたように、コンクールはチャレンジするご本人とサポートする保護者の方の両方にメリットがあります。どのようなメリットがあるのか書かせて頂こうと思います。今回は保護者にとってのメリットを、2回に分けてお話します。
(コンクールに限らず、ピアノ学習そのものにも親子で取り組むことができます。関連する内容を→こちらや→こちら、または→こちらにまとめてあります。ご興味のある方は是非ご覧下さい。)

コンクールには期限がある
現代の子どもや親は、忙しい毎日を過ごしています。フルタイムで働いている方、2人・3人の子育てに奮闘している方など様々です。幼稚園や小学校からの帰宅後、もしくは仕事からの帰宅後からお子さんを寝かせるまでの数時間に全てがかかっています。時間との戦いなのです。そんな中で「コンクールなんてとんでもない!」と思われるでしょう。しかし、子どもの成長は待っていてくれないのです。何事も始めが肝心なのです。親の都合で、お子さんの成長を妨げてしまうことになり兼ねないことをお考え下さい。
コンクールは数ヶ月間の期間限定の取り組みです。この期間だけピアノの練習時間を少し多くしましょう。無理してもチャレンジする価値は充分にあります。親子が本気で取り組む数ヶ月は葛藤の連続ですが、充実した毎日と子どもと一つの目標に向かって臨む時間の尊さを感じることでしょう。苦しいからこそ喜びが得られるのです。
実はコンクールチャレンジはお母さんのチャレンジでもあるのです。お母さんのチャレンジ精神が、目標に向かって努力するお子さんを育むのです。

子どもに対しての誉め方・叱り方を学べる
「子育ては誉めて育てろ」と言われます。しかし「気がつけば叱ってばかり。いつも怒っている自分が嫌になってしまいます。悲しいです。」「我が子は誉めるところが無いのです。どうやって誉めたらいいですか?」などの質問をよく受けます。母親に余裕が無いと、誉めるより叱る方が多くなってしまいますよね。私も口癖のように「早くしなさい」と連発していたことを思い出します。
しかし、お子さんはお母さんに誉めてもらいたいのです。そう思う気持ちが活力になります。ですからお母さんは誉め上手になりましょう。私は「誉める=認める」だと思います。誉めることが難しいのであれば認めてあげましょう。例えば、10回練習する約束をしたとしましょう。しかし5回しか練習しなかった場合「5回やったね。」と認めてから「あと5回がんばってみよう。」と声をかけるのです。お子さんは素直に練習するでしょう。そしてお母さんとの約束を守ったことになります。そこで誉めてあげるのです。叱る前に認めてあげて下さい。そうすれば、お子さんも心地よく練習に励めます。自然と叱る回数が減ることでしょう。そしてここぞ!と思う時に本気で叱ります。効果バツグンです
こういった、普通に子育てをしているだけでは会得しにくい親子の体験もコンクールは与えてくれます。

子どもの誘導の仕方を学べる
コンクールは結果が出ますので、出来る限り成功体験させたいですね。そのためには、お母さんが上手に誘導して練習を進めなくてはなりません。マニュアル通りにはいかないのが実情です。お子さんの性格やその時の状況に応じて、アメとムチを使い分けるスキルを習得しましょう。例えば、手首の柔軟性をマスターさせたい時に、お手玉やまりつきをするなどピアノから離れて習得させるのも有効です。あらゆるアイデアを持って誘導していきましょう。
コンクールはお母さんが色々と模索する機会も与えてくれるのですね。


続きは次回(こちら)をご覧下さい。



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